1/18 the guardian http://www.guardian.co.uk/global-development/2012/jan/18/eu-humanitarian-aid-offical-niger (抄訳) クリスタリーナ・ゲオルギエヴァ欧州委員会委員(国際協力・人道援助・危機対応担当)は、食糧不足の規模を視察する目的で水曜日にニジェールを訪れ、飢餓の抑止と人災の防止のために援助を大幅に増加させるとの声明を出した。 「来月以降、食糧危機の影響が出てくるでしょう。今は時間との戦いです」。ゲオルギエヴァ委員は警告した。「欧州委員会で2.5億ユーロを用意し、サエル地域への食糧援助と長期間の食糧安全保障を保証します。今まで色々なことを行ってきましたが、現在の危機には更なる対策が必要です。国際社会とサエル地域の各国政府のみなさんには、援助のために出来ることは全てを行うよう、お願いします。」 ゲオルギエヴァ氏はマハマドゥ・イスフ大統領と会談した。イスフ大統領は、国際社会に対して速やかな注意喚起と要請を行ったことで称賛を得ている。ニジェールの前政権は、国家の威信を傷付けるとして、援助の要請にはイスフ大統領より消極的であった。 ニジェールという、この広大な内陸国には、約1470万人が居住しており、そのほとんどは南部の国境沿い耕作地に面する狭い縁で生活している。彼らは、最後に収穫した食糧が底を尽く「痩せた期間: lean period」の間、食糧不足の急激な拡大に耐えることになる。昨年の遅れてきた雨により、ニジェールとサエル地域諸国で、この危険な期間が、例年より3カ月早い、今年3月には早くも始まる可能性がある。 EUはソマリアで犯した誤りを繰り返さないために必死である。ソマリアでは早期警報システムが危機の兆候を発していたが、国際社会の介入までに長い時間を要した。しかし、EUの人道専門家は、人災を避けるために今年だけでも5億ユーロの対応計画がサエル地域では必要だと推測している。 ニジェールでは、気候変動と相まって人口の大幅な成長が、好況時でさえ食糧資源に対する巨大なプレッシャーとなっており、昨年は30万人の児童が重度の栄養失調で治療を受けた。驚くべきことに、これは世界中で栄養失調の治療を受けた全ての児童の15%を占める。大統領官邸での記者会見で、ゲオルギエヴァ氏は以下のように述べた。「援助が人々、特に児童へ届くよう、 迅速に活動することが私達の最優先事項です。国際社会に対して注意を喚起し、援助を要請した最初の人である大統領を称賛致します」 イスフ大統領は、リストにある対応策を矢継ぎ早に発した。対応策にはニジェール川へのダム建設が含まれており、ダム建設により広大な土地を灌漑することになる。ダム建設は「緑の革命(green revolution)」の最重要項目であり、気候変動で不安定さを増す毎年の雨にニジェールが依存することを解消する狙いがある。イスフ大統領はアマドゥ・アラホリ・ディアロ氏に対して、3Nイニシアチブ(ニジェール人がニジェール人を養う:les Nigériens nourrissent les Nigériens)を指導することを命じた。3Nイニシアチブは農業の促進を目的としており、GDPの15%にもなる大規模な投資、より効率的な肥料の利用、そしてより多くの灌漑を通じて行われる。 急成長する人口を抑制する方法として、女子を16歳まで学校に通わせるという話題ー本当にただの話題に過ぎないがーもある。年間出生率3.3%は世界最高であり、2025年までに人口は2200万人に達すると想定されている。 現在行われている援助活動は、喫緊の課題である深刻な飢餓を回避するためのものだ。しかし、安全保障上の懸念が高まるにつれ事態は複雑化している。1年前に首都ニアメで2人の観光客の誘拐殺人が起きて以来、それは特に顕著だ。いくつかのNGOは、現地に駐在する職員に対して公共の場所を避けるように伝えている。政府は、マグレブ・アル・カイダの潜在的な脅威だけではなく、隣国ナイジェリアで起きているボコ・ハラムの反乱が飛び火する危険性にも直面している。 火曜日、イスフ大統領は、ニジェールは平和な状態にあると述べ、安全保障上の懸念を一蹴した。しかし、国連世界食糧計画(WFP)は、現在もいくつかの地域でWFP職員を護衛するために定期的に軍を派遣している。軍派遣の費用は高く、主要任務である援助提供の財源がその費用に割かれている。 ニアメからマリ国境沿いへ1時間半、ガーディアン紙はいくつかのWFPプロジェクトを火曜日に訪ねた。そこには16人の兵士が護衛として派遣されており、そのうちの1人は重機関銃を装備していた。 |